なぜこのプロジェクトに参画されたのでしょうか。
理由を教えてください。
長年の現役生活で、競技フィールドである自然界の変化を目の当たりにしており、今すぐ気候変動問題に向き合っていかなければいけないと感じたため、この度プロジェクトに参画しました。私たち冬季スポーツの選手にとって、自然環境は非常に大きな存在です。私が初めて訪れたヨーロッパの氷河のスキー場は、20年経った今では氷河が抜け落ちコースがなくなっています。また、開催地に雪が十分に無くレースがキャンセルになることも年々増えてきました。このような現実に触れ、どうにかこの状況を変えていかなければ、10年後の競技継続が難しくなってくる、そんな世界を容易に想像できます。私たちに今何ができるのか、真剣に向き合い行動に移していきたいと考えたと共に、このプロジェクトでは一人ではできない活動へと繋げていけると感じ参加させて頂こうと考えました。
ご自身が普段から行っている
使い捨てプラごみ削減に関するアクションを教えてください。
日常から可能な限りプラスチックゴミを出さないことに心がけています。具体的には、マイボトル・カップ・バックなどはもちろんですが、箸やランチパックなども持参して動くようにしてます。また、日々の生活では、地産地消や自炊を心がけることで二酸化炭素排出量の削減に繋がっていると考え、これらのことを家族皆で行っています。最後に、買い物は、選択であり投票だと考えており、普段から手にするもの、購入するものは再生可能なものや自然環境に配慮されたものを購入しています。
ACTION PLAN
今後行っていきたいこと・チャレンジしたいこと
使い捨てプラごみ削減の活動はもちろんですが、この問題の根底にある個々の意識改革へアプローチし根本的な問題解決に挑戦してみたいと考えます。まずは地元である北海道の子供達と交流機会を作り、アスリートの立場として伝えられるメッセージを届けていくことから始めていきたいです。
MY PLEDGE
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Rethink
普段の生活や身の回りのものについて使い捨てをしていないかあらためる(意識する)
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Rethink
周りの人と気候変動などの環境問題について話す
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Refuse
必要のないプラスチック製品の使用をやめる、受け取らない
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Reduce
出来るだけプラスチック製品を使う量を減らす
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Reuse
使い捨てずに繰り返し使える製品を選ぶ
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Reuse
再利用できるものは継続して使用する
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Reuse
使わなくなったものをゆずる、有効活用する
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Replace
プラスチック以外の環境に配慮したものに変更する
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Recycle
リサイクルを意識してごみを分別する
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Advocate
使い捨てプラごみ削減のアクションを周りの人に提案する
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Advocate
「HEROsPLEDGE」を広げる
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Advocate
削減に向けた活動をしている人、団体を支援する
PROFILE
1994年小学校3 年生の時、登校中に車にはねられ脊髄損傷となる。
その後、様々なスポーツに挑戦する中で、チェアースキーと出会いパラリンピックへの挑戦が始まる。
2006 年トリノ大会を皮切りに、計5 回のパラリンピックに出場し、2010 大会で滑降:銅、スーパー大回転:金、2014 大会では両種目:金の合計4つのメダルを獲得。
2014年パラリンピアンとしては初となる紫綬褒章を受賞。
2022 年北京大会をもって日本代表としての活動を終え、一線を退く。
引退後はこれまでの経験を活かし社会に気づきや刺激を与えたいと考え、一般社団法人SPICE.F を設立し様々な活動を展開。