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日々のエコアクション
ゼロ・ウェイストで暮らす服部雄一郎のプラ削減豆知識 第2回『テイクアウトのごみを減らす』
すぐにできる無料のアクション
フードやドリンクのテイクアウトは、ごみがたくさん出てしまいがち。そんな中、まずいちばん簡単にできるアクションは、「必要ないものを断る」です。
たとえば、使い捨ておしぼり。それほど必要性を感じているわけでもないのに、「何となく受け取って、何となく捨てている」というパターン、多くないですか?(※使い捨ておしぼりは、外側のパッケージ部分だけでなく、中のふきん部分にもプラが配合されているものが多いです)
ほかにも、プラスチックカトラリーや、ペラッと添えられる紙ナプキン、ストローやドリンクカップの蓋などなど、「なくても困らないけど受け取ってしまう」ものは意外に多いはず。
必要な場合はありがたく使わせてもらい、必要ない時はぜひ「もったいないので大丈夫です」と断ってしまいましょう。単に口で言うだけですから、1円もかかりません。
「これっぽっち」を減らす意味
もちろん、こんな声もあると思います――「せっかく出してくれたものを断るのは気が引ける」「おしぼりやストローが減っても、全体のごみは大して減らない」「自分ひとりががんばっても、減らせるごみの量はたかが知れている」etc.
でも、そんな「これっぽっち」が積み重なった結果が今の大量廃棄社会。「お客さんが使うから…」とお店が配り続け、「渡されたから…」と客が使い続ける限り、このループはいつまでも止まりません。「必要ないものは必要ない」という当たり前の意思表示をして、負のループをどんどん断ち切ってしまいましょう。
断わる人が増えれば、お店の意識改革も進み、法整備の追い風にもなります。「これっぽっち」を減らす意味は、その物理的なごみ量よりも、むしろこうした社会的なベクトルの先にあるのです。


もちろんマイボトルやマイ容器も「もっとチャレンジできる」という方はぜひマイボトルやマイ容器の持ち込みも試してみましょう!「お店を選ぶ」部分もありますし、「せっかく持参したのにサイズが合わなかった」など、うまくいかないケースも出てくるかもしれません。でも、完璧を求める必要はありません! 「できる時にできることをする」程度で十分。おすすめしたいのは、汎用性の高い弁当箱です。コンパクトな弁当箱をかばんにひとつ忍ばせておけば、ドーナツやピザ、サンドイッチなどをいつでも気軽にテイクアウトできます。「マイ容器」以前に、焼き鳥1本をそのまま受け取ったり、少し意識してみれば、「無駄を省ける余地」は意外にたくさん広がっているものですよ。