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日々のエコアクション

第10回『よく考えよう、無料配布のグッズ類』

ノベルティ配布は環境によくない

駅前などで目にする「ティッシュの無料配布」。
コロナ禍でだいぶ減ったようですが、実は海外ではあまり見られない日本特有の風習だと聞いたことはありますか? 
ティッシュに関わらず、チラシやマスクやクリアファイルなど、販促目的での「モノの大量配布」はことアジアで顕著と言われます。

これ、言うまでもなく、環境には悪影響です…。
ごみも増えるし、資源は無駄になります。
受け取る側も、もらった瞬間は「得した!」と思うかもしれませんが、大抵はすぐに捨ててしまったり、「いざという時」のためにしまい込んだまま使わなかったり…。
「本当に得になるもの」は意外に少ないのではないでしょうか?

「エコバッグ」でさえ微妙… 

最近はSDGsの流れで「環境配慮型のエコ・ノベルティ」も増えています。
これはもちろん基本的には望ましい変化です。
ただ、よくある「エコバッグの配布」でさえ、「実はろくに使われずにごみになり、資源の無駄遣いになっている」という批判をよく耳にします。
以前にもご紹介したとおり、エコバッグは「50回使って、やっとレジ袋よりもエコになる」とも言われます。エコバッグはレジ袋よりもきちんとした素材でつくられている分、実は「1枚あたりの環境負荷」は意外に大きい。エコバッグは「使ってこそ」なのです。
その意味では、「ろくに使われない」ノベルティは、たとえ環境配慮型のグッズであっても望ましいとは言えません。

「本当にほしい人だけが受け取れる」ように… 

すべてのノベルティ=悪と言いたいわけではありません。ノベルティがきっかけや気づきを生むこともあります。

大切なのは、「本当にほしい人だけが受け取れる」=「いらない人が受け取らなくて済むように」ということではないでしょうか?
つまり、全員に無条件に大量配布しないこと。さらに、受け取る側も、「本当にほしい」もの以外はちゃんと断ること(=リフューズ)。うっかり受け取ってしまっても、きれいな状態ならサッと返却しましょう←ちょっと変わった人と思われるだけで、何の実害もありません♪
これは「参加賞」や「おまけ」も同様です。ひとつずつ見直して、資源を大切にする社会に移行していきたいですね。

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